THERMAREST(サーマレスト)の枕 コンプレッシブルピローのレビュー

2020年10月17日

自分がキャンプをする上で、特に重視しているのが「いかに快適に寝られるか?」という点。

キャンプはいつもと違う環境で過ごすことでちょっとしたトラブルも楽しめるのが醍醐味ではあるものの、睡眠だけはできるだけトラブルは避けたいところ。

うちのキャンプはほとんど一泊二日なんですが、なかなか寝付けなかったり夜中目が覚めることが多いと十分な睡眠時間がとれず、翌日のチェックアウトまでの限られた時間を眠さのせいでうまく活用できなくなってしまいます。

また、キャンプ場から家までは車で1時間~2時間ほどかかることが多いので、睡眠不足だと居眠り運転などによる事故のリスクも高まります。

何があれば快適に眠れるかを考えつつキャンプを数回やってみて分かったのが、自分にとって快適に眠るための重要な道具が枕であるということ。

そこで、中身がエアーではなく軽くて持ち運びしやすい、そして快適に眠れる枕として評判のいいサーマレストのコンプレッシブルピローを購入して実際に使ってみたので、レビューと使い方をまとめます。

はじめはインフレーターマットについているエアー枕を使ったものの眠れない

キャンプを始めた当初、自分はBears Rockのインフレーターマットにくっついているエアー枕を使っていました。

エアー枕は空気を入れて枕にするというもので、空気を抜いておけばかさばらないのがメリットなんですが、いかんせん自分にはどうも寝心地が悪い。

特に寝返りをうった時など、頭を動かすと頭を乗せた部分の空気が頭を乗せていない部分に移動することで枕がブヨっとなるのがかなり違和感で、頭を動かす度に目が覚めてしまいまともに寝られないという始末でした。
エアー枕は頭を左右に動かすとブヨブヨして気持ち悪い エアー枕を使っていても気にならない人ももちろんいると思いますが、妻もエアー枕だと寝心地が悪いと言っていたので自分と同じような感じの人もある程度いるのかなと思います。


家と同じような感じで安眠できる枕がほしい⇒サーマレストのコンプレッシブルピローにたどり着く

自分が使っている家の枕は、ニトリのホテルスタイル枕(スタンダード)。
ニトリ ホテルスタイル枕 スタンダード。よくあるホテルの枕のように程よい弾力で気持ちよく寝られるのでお気に入り この枕、価格は2,000円ぐらいなんですが本当にホテルにあるようなふかふかの枕でかなり気に入って使っています。

エアー枕ではなかなかぐっすり眠れないのでホテルスタイル枕をキャンプに持って行こうかと思ったものの、持って行くには大きくかさばってしまう。

かさばらない、かつ寝心地がいいアウトドア用枕を探してみたところ、サーマレストのコンプレッシブルピローにたどり着きました。


サーマレスト コンプレッシブルピローを購入&開封

すぐにサーマレストのコンプレッシブルピローを購入し、届いたので早速開封。

確かにかなりコンパクトです。
サーマレスト コンプレッシブルピローの開封直後の折りたたんだ状態 ワクワクしながら折りたたまれている枕を開くと、枕の中身が片方に寄っていてもう片方はスッカスカ。「これ本当にフカフカになるのか・・・?」と心配になるほどのスッカスカぶり。
サーマレスト コンプレッシブルピローを初めて広げたときの状態。中身が片方に寄ってぺっちゃんこ 藁にもすがる思いで枕に縫い付けられているタグの英文を翻訳してみる。
枕は圧縮されて保管されています。

枕は圧縮された状態で保管されているため、ロフトが減少する可能性があります。

ロフトを元に戻すには、枕を振って毛羽立たせるだけです。ロフトを最大にするには、洗濯機で洗ってタンブル乾燥します。

保管するには、枕をポケットに向けて転がし、押し込み、引きひもをしっかりと引きます。
ロフトとは・・・?意味を調べてみたら屋根裏やら二階など枕とは関係なさそうな言葉がずらりと並んでいました。

結局ロフトの意味がよく分からないものの、文脈からは枕の中身と受け取れそうなのでここではロフト=枕の中身として解釈してみる。
枕は圧縮された状態で保管されている為、中身が減少する可能性があります。

中身を元に戻すには枕を振って毛羽立たせるだけです。枕の中身を最大にするには、洗濯機で洗ってタンブル乾燥します。
これなら意味が通じる!

でも、タグの「中身を振って毛羽立たせる」という説明がざっとしていて、タグの説明通り中身を振っただけだとフワフワにはなりません。

それと、タグには重要な情報が抜け落ちています。それはフワフワになるまでにかかる時間。

自分の場合、枕を振りながら中身をほぐして中身が入っていない部分に移動させ、1日放置してやっとフワフワになりました。
中身が詰まっている部分から入っていない部分にほぐしながら移動させる

フワフワになった状態がこちら。
大事なポイントなので繰り返しますが、この枕は届いてすぐには使えません。

届いてからすぐに開封してほぐし、最低でも1日は待つ必要があります。

明日がキャンプで1日待てない!という状況なら、一度洗濯して乾燥させてみるとより短い時間でフワフワになるかもしれません。

ただ、手でほぐすにしろ洗濯して乾燥するにしろ開封後すぐに使えるわけではないので、期間に余裕をもって買って準備しておくのがおすすめです。


サーマレスト コンプレッシブルピローのたたみ方(収納方法)

この枕のたたみ方。

反対側の端から圧縮して丸めながら、赤丸で囲った空洞部分に収納します。
サーマレスト コンプレッシブルピローは空洞の中に丸めながら本体を収納する そこそこの力(体重)を乗せてコンパクトに丸めていきます。
ぎゅっと力を入れつつ。
あとは空洞部分にグイグイ押し込んでいく。
中におさまったら・・・
ドローコードを引っ張りながらコードストッパー(ひも止めのプラスチック)を下に下げます。
コードストッパーは下までぎゅっと押しつける。
これで完了です。

サーマレスト コンプレッシブルピロー サイズMのサイズ感

自分が買ったのはサーマレスト コンプレッシブルピローのMサイズ。

Mサイズのサイズ感を共有しておきます。

Mサイズをメジャーで測ってみたところ、縦が約32センチ。
横は約44センチ。
高さは約16センチ。
ホテルスタイル枕(スタンダード)と比べると、だいぶ小さいですね。
サーマレスト コンプレッシブルピローとニトリ ホテルスタイル枕のサイズ比較 ちなみに厚さは100均(ダイソー)で売っている300円のクッションとほぼ同じ。弾力はサーマレストのコンプレッシブルピローの方があって、頭を乗っけたときに沈み込みすぎずに程よく高さをキープしてくれるので横を向いて寝ても快適。
あお向けで寝ている状態はこんな感じ。左右にゆとりがあるのでずれ落ちる心配はなし。
サーマレスト コンプレッシブルピロー サイズMのサイズ感(あおむけ)。左右に余裕があるので頭をしっかり包み込んでくれる 横向きに寝るとこんな感じ。かなり寝相が悪くなければ全然問題ない大きさです。
サーマレスト コンプレッシブルピロー サイズMのサイズ感(横向き)。幅があるので寝返りしても問題なし 持ち運びのしやすさからみても、成人男性はMサイズが最適じゃないかな。


サーマレスト コンプレッシブルピローを使ってみて良かった点

エアー枕に比べてはるかに安眠できる

サーマレストのコンプレッシブルピローを実際に使ってみた感じた最大のメリットは、エアー枕に比べてはるかに安眠できる点。

中身には、マットレス製造時に出るフォームの切れ端が使われています。

中身が空気のエアー枕に比べると、頭を置いた時の感覚は一般的な家庭で使われている枕とほぼ変わらずかなり快適。

特に、サーマレストのコンプレッシブルピローは寝返りをうったときのエアー枕にあるブヨッとした沈み込みがなく、夢見心地のまま寝返りできるのは本当にうれしいですね。
サーマレスト コンプレッシブルピロー サイズMのサイズ感(横向き)。幅があるので寝返りしても問題なし エアー枕で寝返りをするたびに違和感で目が覚めるの、本当につらかった。。。


折りたたむとコンパクトになるので持ち運びが楽

コンプレッシブルピローは、折りたたむことでかなり小さくできるのもポイント。

広げた状態がこのサイズ。
サーマレスト コンプレッシブルピローとニトリ ホテルスタイル枕のサイズ比較 折りたたむとここまで小さくなります。
たたんだ状態のサーマレスト コンプレッシブルピローとニトリ ホテルスタイル枕のサイズ比較。サーマレストの方がかなり小さい キャンプは持っていく道具がとにかく多いので、コンパクトにまとめられてストレスなく眠れるこの枕は素晴らしい。


チェアの腰に当てるクッション代わりにもなる

自分は、この枕をチェアの腰に当てるクッション代わりとしても使っています。

体重をかけても枕の中身がそこそこ押し返してくれてほどよい抵抗感があるので、腰への負担を減らせて快適に座っていられる。

またこの抵抗感のおかげでぺっちゃんこになったり型崩れしづらい(少しつぶれてもほぐすとすぐに復活する)ので、そのまますぐに枕としても使うことができます。
コールマン レイチェアの腰が当たる部分にサーマレスト コンプレッシブルピローを置いて座るとクッション代わりになってより快適に座れる

サーマレスト コンプレッシブルピローを使ってみて気になった点

コンプレッシブルピローを使っていて気になる点もあるのでまとめておきます。

展開してからふくらむまで時間がかかる

さっきも触れた通り、この枕は初めて開いたときは中身が片方に寄っていてもう片方がスカスカ。また中身もある程度圧縮されているようなので、開封してすぐに使えるものではないです。
サーマレスト コンプレッシブルピローを初めて広げたときの状態。中身が片方に寄ってぺっちゃんこ 固まっている中身をほぐしながら中央にある程度寄せる手間がかかり、また中身をほぐしても枕として使えるフカフカ度になるには1日ぐらい時間がかかるので、遅くてもキャンプに行く日の2日前までに開封するのがおすすめ。


中の素材がゴツゴツしている(就寝中は気にならない)

コンプレッシブルピローの中に入っているマットレス製造時に出るフォームの切れ端は、細かく裁断されているわけではなくて1つ1つが結構大きいので手で触るとゴツゴツしているなーと感じる。

でも、実際に寝てみるとそのゴツゴツは自分は全然気にならないです。

ホテルの枕のような低反発な枕の感触を求めているならサーマレストのコンプレッシブルピローはやめておいた方がいいと思います。

逆に、低反発でなくても問題ないならこの枕は程よい反発力でおすすめ。


まとめ。キャンプでも自宅と同じように快適に眠りたいならサーマレストのコンプレッシブルピローはおすすめ

自分はサーマレストのコンプレッシブルピローをキャンプで数回使っていますが、エアー枕に比べるとかなり快適に眠ることができています。

家で低反発枕を使っている人がコンプレッシブルピローを使うと違和感があるかもしれないけど、低反発の枕を使っていない自分にはそこそこ反発してくれてしっかりと頭を支えてくれるこの枕が合っているんだと思う。

エアー枕が合わなくてなかなか安眠できない人で、低反発枕でなくてもかまわないならぜひお試しあれ。